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商業空間や個人のインテリア空間を彩る別注の手漉き和紙とは

先日、別注で作製を支援させていただいた、
2種類の手漉き和紙の作製事例になります。

外資系ホテルの館内を照らす照明シェード用の手漉き和紙
外資系ホテルの館内空間を演出する手漉き和紙

1つは、外資系ホテルの各階フロアーにある館内の照明用シェードに、
もう1つは、個人宅に設営する照明の吊り下げ式ペンダントに
貼り込む和紙素材として使用されるとのことでした。
 
①の和紙は、原料の大部分に楮を使用し、
紙の強度を持たせるために、紙表面に凹凸が出る程度の厚みを持たせて、
ガッチリした荒々しい雲竜紙を作製しました。

楮が原料の手漉き和紙で外資系ホテルの館内空間を演出します
ホテルの照明シェード用に使用する楮の手漉き和紙

雲竜の柄が一定で画一的にならないように
紙全体に満遍なく散らして漉いたのが特徴の手漉き和紙です。
 
完成した手漉き和紙は後工程で円柱型に加工し、
外資系ホテルで使用するの照明のシェードに仕立てて、
館内空間を演出するとのことでした。

②の和紙は、ご自宅の吊り下げ式の照明ペンダントを
漆塗りで仕立てた別注フレームの内側に貼り込む
手漉き和紙を別注で作製しました。

個人宅の照明用ペンダントに貼り込んで仕立てるための手漉き和紙
個人宅の照明用ペンダントに貼り込む手漉き和紙

原料の繊維が「秋の日の浮き雲」のような
イメージになるようにとのご希望でしたが、
うまく表現できているかどうか…
 
部屋の隅々にある程度光が届くように、
紙厚はかなり薄めにして作製。

こちらも繊維の雲竜柄が一定の間隔ではなく、
紙全体にランダムにレイアウトして仕上げました。
 
冬のこの寒い時期に漉く和紙は「寒漉きの和紙」と呼ばれ、
以前より丈夫で長持ちすると言われてきました。
いいタイミングで作製できたのは良かったです。
 
和紙の完成まで時間と手間はかかりましたが、
打ち合わせ通りの紙が漉き上がるこの瞬間は格別です。
やりがいを感じました。

商業空間やインテリア空間を演出する際の
和紙素材としてご活用ください。

個人宅の照明用ペンダント用に別注で作製した手漉きの雲竜紙
個人宅の照明ペンダント用に作製した別注の雲竜紙

▼照明用の手漉き和紙作製の詳細は以下の通りです。
 
【作製した和紙について】
①手漉き、2層漉き、原料は楮、雲竜紙、白色
②手漉き、2層漉き、原料はパルプ、雲竜紙、
 柄少なめ、繊維で浮雲を表現、白色、福井県越前産
 
【和紙の大きさについて】 
①仕立てサイズは405×440ミリで断裁
(雲竜紙の柄目は405mmに平行となるように)
②約900×600ミリ 四方耳付き
 
【印刷と加工について】
①は断裁のみ、②は無し
 
【作製枚数について】
①は仕立サイズで50枚、②は全判で3枚
 
【納期について】
①は仕様が決定から、完成まで約25日程度
②は仕様が決定から、完成まで約15日程度

【作製代金について】
和紙の原料、大きさ、作製枚数などの仕様により作製代金は変動します。
お問い合わせページからご気軽にお問い合わせください。

【その他】
・紙の色、紙の厚み、大きさ、使用する原料など
基本的に自由に選んで別注で紙を漉くことが可能です。

・表裏の紙色を変えて、2層漉きの和紙を漉くことも可能です
・手漉き和紙の全判サイズは約900×600mmまで作製が可能です。

・変形サイズでは襖紙程度の大きさで作製可能です。
(一枚漉きで最大2000×3000ミリまで作製)

・事前確認のためのデータ(.pdf又は.jpg)がございましたら、
 hirokawate(※)gmail.com に(※)@を変え、直接送信ください。

・その他、和紙や関連する印刷や加工もご気軽にご相談下さい。
・別注の和紙作りや紙製品作り、OEMの対応も承っています。

finepaper.jp 河手

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